北米と欧州が逆転! 最新のトヨタ・ハイブリッド車販売データからわかった事


2017年2月に掲載されたトヨタのハイブリッド車販売データから、いくつか興味深いことがわかります。

このデータは、トヨタ公式サイトの「TOYATA Global Newsroom」の中で、
<トヨタ自動車、ハイブリッド車のグローバル累計販売台数が1,000万台を突破>という記事中に掲載されたもの。

各地域でのトヨタ製(※レクサスを含む)のハイブリッド車の販売台数データが載っています。

「トヨタ」という一社のデータとはなりますが、
世界1,2位の販売量を誇り、ハイブリッド車のパイオニアであるトヨタのものであるということから、ハイブリッド車の大まかな動向を占うことができそうです。


そして下のグラフはその記事中に掲載されたもので、
トヨタのハイブリッド車販売実績を集計しています。



色分けされた棒グラフが各地域での年間販売台数を表し、
黒色の折れ線グラフが累計販売となっています。
( ※PHV及びレクサスのハイブリッドも販売台数としてカウント)


さて、このグラフからわかることは ・・・

トヨタのハイブリッド車が 

 ● 2016年の販売台数で欧州が北米を逆転
 ● 2016年は「その他」地域が大幅増
 ● 世界販売の半数近くは日本


そして、この中で最も興味深いのは「欧州が北米を逆転」といった点。

「海外のハイブリッドは圧倒的に北米で、欧州は弱い」
という今までの認識を改める時期にきたようです。

その要因は、欧州が伸びてきたというよりも、
北米での販売が落ち込んだとみるべきでしょうか。

ちなみに主力のハイブリッド車は
● 北米 ・・・ 「プリウス」「カムリ」「プリウスC(アクア)」
● 欧州 ・・・ 「オーリス」「プリウス」「ヤリス(ヴィッツ)」「C-HR」

北米での主力車種は累積販売400万台まで迫ろうとするプリウスですが、
2015年12月にモデルチェンジした4代目の北米販売がここにきて不調です。
( 2014年 ・・・ 125千台 、2016年 ・・・ 102千台 )

その要因として言われているのが、
 ● 酷評されるデザイン
 ● 安値・安定のガソリン価格

最近のトヨタ・デザインは攻めの方向ですが、奇抜とも取れる新型プリウスのデザインは北米の方々には刺さらなかった模様。

また、シェールオイルの生産拡大を受け米国でのガソリンが低価で安定しており(※日本の約半値)、米国での低燃費志向は薄らいでいるようです。
 ※米国年間売上の上位3までは全て燃費劣悪のビッグスリー製・大型ピックアップトラック

「ハイブリッド車の北米・低迷、欧州・続伸」を受けてか、
新型C-HR(2016年12月発売)の車種構成が、
 ● 米国仕様は2.0L自然吸気ガソリンのみ
 ● 欧州仕様にはハイブリッドも有り

となっており、欧州では販売絶好調でC-HRが欧州ハイブリッドの稼ぎ頭になりそうな勢いです。

スポンサーリンク


さて、北米ではハイブリッド車販売が落ち込むトヨタですが、
世界中での年間総販売台数では概ね増加を続けています。

【トヨタのハイブリッド車 グローバル販売台数】
  ● 2011年 ・・・ 約  63万台
  ● 2012年 ・・・ 約122万台
  ● 2013年 ・・・ 約128万台
  ● 2014年 ・・・ 約127万台
  ● 2015年 ・・・ 約120万台
  ● 2016年 ・・・ 約140万台

そして今後この増加傾向を牽引していくであろう地域は、
順調に販売を伸ばす「欧州」と「その他」。

特に「その他」地域は2016年に大幅に増加しており、その主要国は世界一の自動車販売国・中国と思われます。
大気汚染で悩む中国では環境対策車の需要が強く、今後の市場拡大も見込めることもあって中国へのテコ入れは不調の北米に代わって強まっていきそうです。



そして改めて再認識させられたのが、日本でのハイブリッド車の強さ。

2011年12月に発売開始となった「アクア」が牽引役となり、国内では2012年に前年の2倍以上のハイブリッド車をトヨタは販売し、それ以降好調を維持し続けています。

また、別の集計結果からは、
現在の「国内販売に占めるハイブリッド車の比率」が、
 ● 全トヨタ車の2台に1台
 ● 全国内メーカーを含めると3台に1台(※軽自動車を除く)

となっており、「日本人のハイブリッド好き」がハッキリと数値に表れています。
 
スポンサーリンク

Pocket
LINEで送る