プリウスPHV EV走行距離倍増は未来への布石


プリウスPHVは新型のプリウスHVをベースにPHV化したモデルとなります。

従来型の初代プリウスPHVのEVモード走行距離が26.4kmでしたが、
新型は約2倍以上の走行距離(約60km)を達成しており、
トヨタはPHVをHVに変わる次世代環境車の柱としたい考えです。

なお、日本での発売時期は今年 (2016年) 冬頃を予定。
 


 
さて、プリウスPHVの重要使命とは。
それは、今後ますます厳しさをます環境規制への対策といえます。

プリウスPHVでZEV規制2018年問題に対処

ZEV  ( Zero Emission Vehicle ) とはEVやFCVなどの排出ガスを一切出さない車両のことです。
米国・カリフォルニア州を含めた12州では、自動車販売台数の一定割合をこのZEVとする規制を導入しています。

なお、2018年からは更にZEV規制強化が予定されており、このZEV販売比率が増大されると伴に、
従来はZEVと認められていたHV(ハイブリッド車)は2018年から対象外とされることとなったことから、

今までHVのプリウスを販売することでZEV規制を乗り越えてきたトヨタにとっては厳しい状況となりました。

なお、PHVの方は準ZEVといったような形で対象枠に残ることができたので、
今後トヨタとしては、商品力を強化したPHVの販売比率を伸ばしていく計画に出ます。

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PHVは欧州の2021年CO₂ 排出量規制に有利

世界一厳しい欧州の2021年CO₂ 排出量規制 (燃費規制)での
燃費測定の中でPHVにたいへん有利に働く事項があります。

それは「二酸化炭素排出量の軽減係数」。
    ( 詳しくはこちら )

この数値は、
計測したCO2排出量をこの軽減係数で割った数値を達成値とできるもの。

軽減係数 = ( EV走行距離 + 25) ÷ 25
ですので、

単純に日本仕様車で計算した場合、
従来型プリウスPHVの軽減係数は
 ( 26.4km + 25 ) ÷ 25 = 2.056

新型プリウスPHV
の軽減係数は
 ( 60km + 25 ) ÷ 25 = 3.4

ということで、従来型の場合、約2分の1にできたCO2排出量が、
今回の純EV走行距離の増加で、一挙に3分の1以上にすることができることになります。
 

商品力をアップし販売拡充を狙う

さて、新型プリウスPHVはプリウスHVをベースとしていますが、
容量アップとなったリチウムバッテリーを収納する関係上、全長が105㎜延ばされました。

 【新型プリス PHVと現行HV車 比較】
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さらに、フロント、リアのデザインも変更しており、
特にリアバックドアのガラスは中央が窪んでいるタイプで整流効果があるとのことですが、新しい試みです。

さて、従来型のプリウスPHVの販売は低迷しました。
それは、EVモード走行距離が短かかったせいもあるでしょうが、HVモデルとほぼ同じデザインで差別化できなかったのも要因のもようです。

今回は容量アップされたバッテリーを積むせいで全長アップとなりましたが、
渡りに船、標準のHVモデルとは違うデザインとすることで差別化を図り、
PHVモデルは一つ上のクラスの別格感を出そうとしています。

なお、EVモード走行時の最高速度も従来の100kmから135kmへアップされました。


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今後、ますます強化されていく世界規模の各環境規制。
そんな中、今後有望視されるPHV。

トヨタはプリウスPHVの行方に大きな期待を寄せています。

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