可変圧縮比エンジン「VC-T」は自然吸気とターボのいいとこどり


可変圧縮比エンジン「VC-T」
日産が開発した世界初の圧縮比を変化させられるエンジンです。

直列4気筒 2.0L ガソリンターボエンジンで、
圧縮比を8~14の間で可変させることが可能。

仕組みは、クランクシャフト部につながるマルチリンクの角度を変えることで
ピストンの上死点の位置を上下させ圧縮比を変化させています。

VC-T

出典「http://car.watch.impress.co.jp/」


さて、このエンジン・システムはターボ付きだからこそ生きてきます。

ターボエンジンは過給圧を確保するため圧縮比を下げますが、
そうするとターボが利きにくい低~中回転時はトルクが出にくく、
パワー・燃費とも悪くなります。

そこで、ノッキングが起きにくい低~中回転時は高圧縮比として
自然吸気エンジンのような気持のいいレスポンスと良い燃費を狙い、

ターボが利いてくる中~高回転時は圧縮比を徐々に下げ
ターボの過給効果でトルクと馬力を上げていきます。

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ということで、
「VC-T」は自然吸気エンジンとターボエンジンのいいとこどりをしつつ、
低燃費も確保するという欲張ったエンジンで、

従来のダウンサイジングターボと違い、低~中回転域のターボブーストを意識せず、ターボは高回転用として割り切った設計も可能となってきます。
 

【 直列4気筒 2.0L ガソリンターボエンジン 「VC-T」 】
vc-t-2jpg

出典「http://car.watch.impress.co.jp/」


いろいろとメリットのある可変圧縮比エンジンではありますが、

高速運動中にピストンの上死点を変化させてることが本当に可能なのかとか、
高負荷が掛かるコンロッド部分が複雑になり耐久性は大丈夫かとか、
素人目にはコストも含め、いろいろと疑問・心配がつきません。

さて、このエンジンは2017年より生産を開始し、
中・上級用のVQエンジンの後継とするようで、
この新エンジンの先行きが注目されます。

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