日産にそろってきた好条件


日本に住む私たちからは国内シャアが11%前後まで落ち込んだ日産に、
トヨタとシェア争いをしていた頃のかつての輝きを今は感じません。

しかしながら、グローバルな視点でみた日産は、
いくつかの好条件をそろえてきました。

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環境対策に強い日産

今、自動車の世界で最重要課題とされる環境問題。

 ● 排出ガスを出すクルマをなくそうとする米国の「ZEV規制」
 ● CO₂を規制する各国の「燃費規制」

これらの規制強化はまったなしの状況で、底なし沼のように年々強化され続けます。

そんな状況下で、
一見、HV(ハイブリッド)に長けたトヨタが国内メーカーでは一番環境対策に強そうですが、HVは既に時代遅れになりつつあります。

HVは2018年からZEV対象車から外されることとなりました。
また、世界一厳しい欧州の燃費規制(CO₂排出量規制)には
PHVを優遇する規定があり、
電気走行の航続距離を倍増した新型プリウスPHVにトヨタは掛けていますが、
先代のPHVが不振だったこともあり販売数を伸ばせるかは未知数です。

また、トヨタはFCV(燃料電池車)にも力を入れていますが、燃料の水素を供給するインフラ整備の普及に目途がついていません。


ところで、日産はというと、
環境対策の面で、他社とは違う路線で地道に取り組んできたメーカーで
その成果が今後、本格的に表れてきそうです。

 

EVは世界一の販売実績

日産は以前より本気でEV(電気自動車)に力を入れてきた唯一の国内メーカーです。
2010年に販売された「リーフ」は世界一の販売実績を誇る電気自動車。

EVは次世代カーに分類され、「ZEV規制」「燃費規制」ともに
最も有効なクルマです。

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出典「http://ev.nissan.co.jp/」

最近は電気ステーションの設置個所もかなり多くなり、EVの使い易い環境が
整いつつあります。

また、実質傘下に収めた三菱自動車もEV・PHVには強いメーカーであり、
EV技術にさらに磨きをかけます。

そして、最近話題が多くなり注目される「自動運転」
EVはモーターのトルクが大きくレスポンスが良好の為、
市街地でのきめ細かな制御に対応が利き、自動運転との相性も良好です。

自動運転は自動車メーカー以外も巻き込んで期待が高まる分野で
日産も積極的に展開おり、高齢化が進む社会で、事故防止・運転補助の為にも
今後必要とされる注目の技術です。

 

日本初のレンジエクステンダーEVを用意

レンジエクテンダーEVとは発電用のエンジンを搭載したEV(電気自動車)です。

EVのネックは【航続距離が短い】【充電時間が長い】こと。
これをカバーするため、発電用エンジンを搭載し充電しながら走行できる為、
これらのネックが解消でき「使い勝手のよいEV」です。

日産はこのレンジエクステンダーEVを
2016年11月に「ノート e-POWER」としてに日本初登場させました。

このe-POWERは外部充電機能を省略した「簡易型レンジエクステンダーEV」で、必用最小限のバッテリーを搭載し価格を抑えることで、HV車の対向車と据えます。

また、2017年にはレンジエクテンダーEV・第二弾として「セレナ」を予定しています。

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抜け目ないグローバル展開

日産は1999年に経営危機に陥りルノーと資本提携を実施。
これを契機に更にグローバル展開を強化してきました。

ルノーとの部品共通化、現地生産の拡大、主要部品も含めた現地供給の推進
で、徹底したコストダウン実施。

ルノー・日産は2015年には過去最高の852万台を販売し、
日産単体でも過去最高の542万台を販売しています。

更に、東南アジアに強い三菱自を傘化に収め、
トヨタグループ、VW、GMに続く世界第4位のグループを形成し、
年間販売台数1,000万台の体制を築こうとしています。

また、日本の約5倍近い新車を売る世界一の自動車市場・中国でも
日産は中国最大の日系メーカーで、2015年に中国で125万台を販売し、
5.0%以上のシェアを獲得。

そして、自動車保有率がまだ低い中国には、
今後も市場規模の拡大が期待できます。

また、モジュール型の新型プラットフォーム「CMF」が
今後グローバルな展開をみせ高効率な生産体制を築こうとしています。

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減少傾向の国内シャアの回復、ヒット商品の少なさ等課題はまだありますが、
環境対策、グロバール展開、コスト管理で抜け目がなくなった日産。

今、飛躍が一番期待できる国内メーカーといえます。

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