G-ベクタリングコントロールの仕組みを分かりやすく解説してみる

 

GVCの隠れた利点


①構造がシンプルで安価


センサーとなるのはステアリングの操舵角と車速のみで、
そのデータを元にECUが超高速で演算しコントロールするのは
エンジン・トルクだけ。

変更が必要なのはECUのプログラムのみで、大掛かりなハードを後付けする必要もないので車体が重くならず安価にできます。


ただ、サーキット走行するような走り屋には、「手出しは無用」とかえって邪魔と思われるかもしれませんから、ロードスターのようなスポーツタイプにはGVC搭載は無いかもしれません。


ちなみに、GVC搭載車にはON・OFFするスイッチは付いていません。
日常使いでも効果を発揮しますからOFFする必要もありませんし、その方がちょっぴりコストが下がります。

しかしながら、スバルのアイサイトのように、マツダの看板システムに成長することを期待したいところで、ここは敢えてGVCのON・OFFスイッチを装備しその違いをユーザー自身が体感し、口コミでその優秀さを広めアピールする、といった事をしてもよっかた気がします。
 

②将来のクルマと相性がいい

環境対策車として今後の普及が進むであろうEV(電気自動車)
その動力となるモーターはトルクが強く応答性が早い為、
GVCによるトルク制御がさらにきめ細かくなり、
より高い効果が期待できます。



また、近い将来に登場するであろう完全自動運転
この分野でもGVCによってベテランドライバーが運転するような自然な走行フィーリングに近づけられ、搭乗者に安心感を与えてくれそうです。


さて、なかなか素晴らしい効果のあるGVCですが、
 ● 応答性が良く、トルクの微調整が利くエンジン
 ● 素早い荷重変化についてこれるだけの優れたシャシー、サスペンション
がないことには最大限の効果を発揮することができません。

仕組みがシンプルで、
なぜ今までにこのようなシステムが無かったのかと考えてしまいますが、
SKYACTIVというトータルなクルマ創りで基本性能を上げてきた
今のマツダだから出来たシステムなのかもしれません。

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