マグネシウム電池がEVの救世主になる!?


EV(電気自動車)の価格・使い勝手を大きく左右する
最重要部品の二次電池(※繰り返し充電できる電池)。

現在、この二次電池はリチウムイオン電池が主流となっていますが、エネルギー容量が頭打ちとなり航続距離が伸び悩むなど様々な壁にぶつかっており、EV普及の足かせとなっています。

その難題を根本的に解決してくれるであろと期待されているのが、
電極にマグネシウムを使用したマグネシウム電池です。

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マグネシウム電池の利点と課題

リチウムイオン電池は、電極に使用するリチウムが高価で南米での生産が多くを占めています。

加えて、リチウムは水に反応しやすく過充電・過放電を繰り返すと発火・破裂などの危険性ががあり安全性を確保する必要性から保護回路や丈夫な外装などを必要とし、コスト・重量がかさんできます。


その点、マグネシウムは
海水などから無尽蔵に採取が可能なため低価格。

融点もリチウムよりも断然高いため安全性が確保しやすく、リチウムイオン電池のように高度な安全対策がマグネシウム電池の場合には不要となります。

そして、エネルギー密度はリチウムイオン電池の数倍程度が確保可能とみられ、EV最大の難点とされる航続距離を大幅に伸ばすことが可能となってきます。



しかしながらマグネシウム電池は、電極反応が遅いことから出力の瞬発力不足や充電時間が長くなるなどの問題があり、加えて電極の劣化が早く耐久性の面でも課題を抱えており、電極、電解液の材質を更に吟味する必要性があるなどの重要な課題がまだ残っています。

このことは、クルマに要求される
加速時の瞬間的な高出力や、高い耐久性にとって非常に厄介な問題といえます。


そうした中、自動車メーカーの中では積極的な展開をみせるホンダが2016年に実用化に目途をつけたとの報道があり、まずは2018年を目途にスマホなど小型電子向けに製品化を目指すとしています。

また、様々な研究機関でも鋭意研究が進められており、エネルギー密度がリチウムイオン電池の6倍というマグネシウム電池開発にも成功したとの事例もあります。

とはいうものの本格的なEV向けのマグネシウム電池登場には、まだまだ長い年月が必要となりそうな気配です。



燃費規制が厳しくなる中、
VWは2025年までにEVの割合を20~25%すると発表、
EVには消極的だったトヨタも、2020年までにEVを量産する計画があるとし、
販売量世界1、2位を争うこの巨大メーカーも本格的にEV開発に乗り出そうとしています。

低炭素社会を目指す上で牽引役とし期待されるEVの普及には、
航続距離の延長に加え低価格化も重要な課題。

マグネシウム電池には、それらを総括して解決してくれるパフォーマンスを内に秘めています。

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