軽自動車税の引き上げが与えた心理的影響


軽自動車税が7,200円から10,800円に引き上げになったのが2015年4月1日でした。

値上げ率からいうと50%アップと大きく思えますが、金額的には1年間で3,600円のアップで、1リッター以下の小型車の自動車税29,500円と比較すると優位性はまだまだ高く、これだけで軽自動車を敬遠する大きな理由とはならないような気もします。

ですが、ある方々には今後の軽自動車の売れ行きを左右するような
心理的な影響が残ったようです。
 

値上げ額よりも、その仕組み

軽自動車の増税を契機に軽乗用車の売り上げは落ちましたが、
前述したように軽自動車税の値上げ幅が3,600円と絶対的な金額からいうと、思うほど大きくないことから2015年の落ち込みの大きさは、駆け込み需要もあったと勘案すると一時的なものとする見方もあります。

  【軽乗用車の年間販売台数】(※軽商用車を除く)
 ● 2012年 ・・・ 約156万台
 ● 2013年 ・・・ 約169万台
 ● 2014年 ・・・ 約184万台
 ● 2015年 ・・・ 約151万台

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ところで、
今回の軽自動車税引き上げの仕組みでちょっと勘違いしやすいのが

「今回の増税は、2015年4月以降に新車で購入した軽自動車のみに適用されるというもので、2015年3月以前に購入された方の毎年の軽自動車税は、7,200円のままで増税されない」

という点です。



さてこのことは、軽自動車をこれから購入しようとする方と、既に持っていた方での心理状態が微妙に違ってきます。

【 2015年4月以降に購入する人 】
  ● 増税額は大した金額じゃないから特別気にならない

【 2015年3月以前に購入した人】
  ● 税額が上がらないのなら、今持っている軽自動車はなるべく永く乗ろう
  ● もし乗り換えをするなら、同じ軽自動車ではうまみが少ない

ということで、増税前に既に軽自動車を購入していた方々は買い控えをすることが予想されますし、約6割もいる軽自動車から軽自動車へ乗り換えする方々に、今まで通りまた乗ってもらえるとも限りません。

今回の増税は、見えない心理的な影響となって軽自動車市場を次第に苦しめていきそうです。

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