軽自動車はもうからないクルマなのか?


今やクルマは世界を相手にする
グローバル化が当たり前の時代ですが、

日本国内専売に近い軽自動車は、
自動車メーカーにとって、もうからないクルマなのでしょうか。

軽自動車の輸出は
相手国の安全基準や税制などに合わないなどの理由で、
一部の東南アジアを中心に限定的に行ってる程度で、
特に北米向けはゼロの状況です。

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安定して国内で売れる軽自動車ではあるが

軽自動車が国内新車販売台数に占める割合は
2009年以降も34%以上を堅実にキープしています。
(2014年は初めて4割を超過)

年間の国内新車販売台数は、約500万台といったところなので、
軽自動車は年間約170~200万台売れていることになります。

これだけ、軽自動車には根強い需要があるわけですが、
国内市場の規模は頭打ちの状況。

巨大企業に成長した自動車メーカーが巨体を維持するためには、
軽自動車以外のクルマを開発・販売し
新興国をはじめとする海外市場を開拓していく必要があります。

 

軽自動車を作るメーカーと作らないメーカー

軽自動車の販売シェアをみて魅力を感じるかどうかは、
自動車メーカーの事情により温度差があるようです。

いま軽自動車の開発をしているのは、
ダイハツスズキホンダ

そして日産三菱は2011年に創設した「NMKV」という軽自動車開発の合弁会社があります。

スバルは日本のマイカー時代の礎を築いた名車「スバル360」を作った軽自動車のパイオニア的存在でしたが、2012年に撤退しました。

マツダも1998年に現行規格への改定を境に軽自動車から撤退しています。

撤退した「スバル」と「マツダ」。
中堅自動車メーカーとして「選択と集中」が求められた結果、
両社とも海外輸出に重点を置き、
ヒットを出せない軽自動車を切り捨てたといった格好となりました。

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軽自動車に本腰を入れ直したホンダ

ホンダも昔から軽自動車を作ってきた会社で
1967年(昭和42年)に発売された「N360」は大ヒットとなり、
ホンダとしては四輪車初の大量生産モデルとなっています。

しかし、中・大型モデル、海外輸出に重点を置くようになったホンダの
軽自動車シェアは2009年度に10%を切るまで落ち込みます。

軽自動車から撤退してもおかしくない状況でしたが、
これを打破しようと登場したのが2011年発売の「N-BOX」。

そして今、一番売れている軽自動車で、
同社の売れ筋「フィット」の約1.3~1.5倍の販売量を誇ります。

ホンダは2011年以降、N-BOXを筆頭にNシリーズの充実を図り
2014年度は軽自動車シェアを17.5%まで回復しました。
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出典「http://www.honda.co.jp/」

 

軽自動車は売れるクルマを持っていれば儲かる市場

海外輸出がほとんどない軽自動車は
確かに投資効率が悪いクルマです。

しかし、車体寸法、エンジン排気量が決まっていますから、
プラットフォームの共通化が比較的簡単で、
開発効率も生産効率も決して悪くありません。

「薄利・多売」と言われてきた軽自動車ですが、
小型車とたいして値段が変わらない上級グレードの軽自動車が
好まれて売れている今の時代ですから、
利益率もそう悪いともいえません。


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また、軽自動車に対するユーザーの意識も変化してきました。

昔はチープな印象が強い軽自動車に引け目を感じましたが、
今は、無駄に大きい3ナンバーサイズのクルマより、
地球環境にやさしい小さいクルマを選択するほうが、賢いと思える時代です。


結局のところ、
売れるクルマを持っていれば、
国内専売の軽自動車でも十分儲かるということです。

ただし、限りある国内シェアの取り合いになりますから、
日本人のニーズを的確に読み取ったメーカーが、
勝ち組となってきます。

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