自動車メーカーが躍起になって燃費改善する本当の理由をご存じですか?


自動車メーカーが燃費の改善に取り組む大きな理由は2つあります。
 

1つ目の理由:「販売促進」のため

とても分かりやすい理由ですが、クルマ購入時の選択基準として「燃費」は常に1位~3位以内に入っており大きな購入理由となっています。

ですので、燃費が良いということは大きなセール・ポイントとなるため、自動車メーカーは力を入れて燃費改善に取り組んでいます。
 

つ目の理由:
「クルマから出る二酸化炭素を減らすには燃費改善しかない」ため

今、危惧されている地球温暖化。
この主たる原因は二酸化炭素(CO₂)の温室効果にあるとされています。

そして二酸化炭素を多く排出するものの一つとして自動車があり、日本の場合でいうと自動車が出すCO₂は国全体の排出量の約20%にもなっていて、この量を減らすことが今、大きな課題の一つとなっています。

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さて、クルマの排出ガスに含まれる主な有害成分は、

 ① 一酸化炭素(CO)
 ② 炭化水素(HC)
 ③ 窒素酸化物 (NOx)
 ④ スス (PM)
 ⑤ 二酸化炭素 (CO2)

がありますがこの内、①~④はクルマに取り付けられた浄化装置や除去フィルターなどで大部分を取り除くことが可能です。

しかしながら、⑤の二酸化炭素 (CO2)は現状、クルマに取り付けられるような小型で安価な浄化・除去装置はありません。

火力発電所や製鉄所などに対応した大型のCO₂回収装置は実用段階にあるものの、クルマに取り付けられるような小型なものは存在しないというのが現状です。



ところで、燃料となるガソリンや軽油の主成分は炭素(C)と水素(H)の化合物である炭化水素ですが、これが燃焼(酸化反応)する時に必ず発生するのが二酸化炭素(CO₂)です。 ですので ・・・

燃料の消費量によって二酸化炭素(CO₂)の排出量も決まってきますから、化石燃料を使うクルマからのCO₂を減らすには、
 「燃料の消費を抑える =燃費を改善する」
しか方法がありません



そして、世界各国ではCO₂削減を主目的として燃費規制(CO₂排出量規制)が布かれ、各自動車メーカーに規制の遵守を求めています。

また米国の一部の州では排出ガスを出すクルマそのものを無くそうとする「ZEV規制」などもあり、規制をクリアできない場合は多額の罰金を課せられたりメーカー名を公表されたりします。

そうした場合、企業イメージを著しく悪くしてしまいますから是が非でも規制をクリアしたいところです。

この燃費規制は底なし沼のように年々厳しさを増してきており、自動車メーカーにとって燃費改善は死活問題となっているわけです。

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