電動ターボの種類は大きく2つ。未来はどっちを選択する?

 

今後の展開

 

どのタイプが本命か

以上のように、「2ステージ型」「ハイブリッド型」の2種類が現状考えられるわけですが、当面は構造がシンプルな「2ステージ型」が先行して普及しそうな気配です。


そこで「2ステージ型」の場合、どの位置に電動スーパーチャージャーをレイアウトするかが、ひとつの課題となってきます。
 

【従来型ターボの吸入部分配列】
 ❶➡【ターボ】❷➡【インタークーラー】❸➡【エンジン】


レインアウトのしやすさなら吸排気系の取り回しに左右されない

設置場所が確保できるなら、高レスポンスと高トルクがより期待できるエンジン側に近いがよさそうです。
 
 
さて、「2ステージ型」は従来のターボの加え電動スーパーチャージャーも設置するため、設置場所とコストを必要としてきます。
ですので、大柄な高級車なら許容できるといった範疇になるかもしれません。
 

ちなみに大型SUVのSQ7はの位置に電動スーパーチャージャーをレイアウトしてきました。

 



一方、「ハイブリッド型」の電動ターボは、エネルギー効率に優れたものですから将来的にはこちらが本命となってきそうです。


今後厳しさを増す燃費規制や、ハイブリッド車には不利とされるWLTPモードへの移行への対応として、電動化が進むクルマ(HVやPHV)へのターボ搭載例も増える可能性があります。
 
そんなクルマへの電力供給として、排気エネルギーを電力に変換して回収する機能も備えるハイブリッド型の電動ターボは時代の波に即しています。
 

なお、1つの筐体で全回転域をカバーするため「2ステージ型」のように低回転用と中・高回転用と明確に分けた設計が難しくなりハイパワー志向のクルマには向きませんが、
ターボ1基で済むといった点で設置場所を取らず小型車やダウンサイジング・エンジンにも搭載が楽になってきます。

 

48Vか12Vか、それとも・・・

電動過給機が今、日の目を見た背景には「48V」の存在がありました。

欧州主体で展開する48Vは切迫するクルマの電力事情を睨み、12V電源に加え新しい48Vの車載電源を追加するもの。

今後、マイルド・ハイブリッド用のISGやエアコン、電動パワステ、さらには新しい電動デバイス用にと、
48Vという新しい電源規格が出来たからこそ、電動過給機が今登場したといってもよさそうです。
 

さて、日本はというと欧州中心に策定された48V規格からつまはじきにされた感があります。そもそも48Vには、日本の得意とすつストロング・ハイブリッドに対抗して、マイルド・ハイブリッドを構築していくという欧州メーカーの野望も含んでいます。

この点を踏まえ、日本向けと言えそうな12V電源用の電動過給機もサプライヤーは開発を行っているわけですが、電動過給機本来の力を引き出そうとした場合、より高圧の48Vが将来的には必要となりそうです。


以上の事情から、電動過給機は48Vで先行する欧州を中心に増加していくことが予想され、「マイルド・ハイブリッド + 電動ターボ 」といったようなモデルの登場が今後、欧州であるのかもしれません。

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