新型ミライースの「燃費据置き」が意味深い


2017年5月にフルモデルチェンジとなった新型ミライース



スタイルを一新し、スマートアシストⅢを全グレードで選択できるなどしてきましたが、燃費については先代モデルと全く変わらず35.2km/L(JC08モード)のままとなりました。

ライバル・アルトの37.0km/Lを超え38~40km/Lになるかと予想されていただけに意外な展開。


新型ミライースの燃費が大幅に向上してくると予想された根拠の一つに、ダイハツが熱心に開発をしている「マイクロ波プラズマ燃焼」という新技術を採用してくるのでは? といったことにもありました。

マイクロ波プラズマ燃焼は着火性を向上・安定させ希薄燃焼、大量EGRを可能とし燃費向上をするとみていたわけですが、残念ながら今回は不採用に。
(今後、追加採用しないとも限りませんが・・・)

また、DNGAによる新プラットフォームの採用は見送られ抑えたコストの分、必要性が増した安全装備の充実に当て無難にまとめられた感じがします。

スポンサーリンク
 

さて、燃費据置きとした理由として、
「カタログ燃費を良くするよりも、実燃費とドライビリティ向上を優先させた」とメーカー側は説明しているようです。

今回のミライースは燃料タンクを樹脂にするなどして80kgも軽量化しており、この恩恵をカタログ数値には表しにくい実燃費と走りという顧客にアピールしにくい部分に振ったことになり、このダイハツの英断を各報道は総じて賞賛している様子です。
 

しかしながら、うがった見方をすると、
トヨタと業務提携したスズキと、
トヨタの完全子会社・ダイハツが、
今後必要以上に競争する必要が無くなったことを示唆しているかのようにも受け取れます。

トヨタとスズキが業務提携に向け検討を開始するとしたのが2016年10月。
今回の新型ミライースのフルモデルチェンジが2017年5月。

このわずかの間にカタログ燃費数値の方針を変更するのは困難で、今回の燃費据置とは無関係とは思いますが・・・


ところで最近は国内モデルのOEMが増え、今回の新型ミライースも
 ・ピクシスエポック(トヨタ)
 ・プレオプラス(スバル)

として供給されています。

OEMを受けるメーカー側からすれば巨額の開発をせずとも車種の拡充が図れるといったメリットがあるわけですが、顧客からするとOEMにどんなメリットあるのかと考えさせられます。

わずかながら安価になるかな?とも思えますが、現実はクルマの価格は上昇するばかり。
そして違うメーカー系列のディーラーに行っても、ほぼ同じクルマが店頭に並んでいることになります。

結果、国内モデルの車種構成が寂しくなり、最近はあれこれとクルマを物色する楽しみが減ってきました。

これらの元をたどれば、
国内メーカー同士の業務提携が進みグループ化が強化され、メーカー間の競争が減ったことがひとつの要因のような気がします。


今回のミライースのカタログ燃費据置。
メーカーの英断を高評価する傾向にあるようですが、手放しで歓迎してもいいものか考えさせられます。
スポンサーリンク

Pocket
LINEで送る