コネクテッドカーが実現していくこと

 
コネクテッドカーを簡潔にいうと「ネットと繋がるクルマ」

クルマをインターネットと接続することで、様々なサービスを受け取ることが可能となってきます。

また、自分のクルマだけでなく他の多くのクルマからも情報がネット上に集約され、結果的に相互に情報を交換し合うこととなります。

そしてコネクテッドカーで蓄積された膨大なビッグデータは、自動車メーカーや各企業のビジネスチャンスを広げていきます。


  

プラットフォームの種類は大きく2つ

コネクテッドカーに必要なのが、自動車という移動体をインターネットに接続するために必要な「テレマティクス」というシステム。

このテレマティクスのプラットフォーム(OSやハード)には、「オープンプラットフォーム」「メーカー独自開発のプラットフォーム」の2種類が現状存在します。
 

①オープンプラットフォーム

大手IT企業が提供するシステムで以下の2種が代表格となります。

  ● CarPlay   (アップルが開発)
  ● Android Auto
(グーグルが開発)

このシステムに対応したカーナビとスマホをUSBやWi-Fiなどで接続し、
スマホの通信機能を介してネットと接続します。



イメージ的にはスマホの機能をカーナビ画面で操作するといったもの。
ステアリング上のボタンや音声だけでも操作が可能で、ハンドフリーで電話を掛けたり、音楽の再生、カーナビ操作、メール確認などが行えます。
 

メーカーにとってのメリットは、大掛かりな自社開発が不要で導入が比較的簡単なところ。国内外の数多くのメーカーが対応しています。

しかし現状、その機能はスマホ以下といったところで ” 簡易型コネクテッドカー ”  ともいえそうです。また、グーグルが自動運転開発を事実上凍結したことを踏まえると今後、「オープンプラットフォーム」がスマホを超えた機能拡充をしていくかは微妙なところです。
 

メーカー独自開発のプラットフォーム

自動車メーカーが独自に開発・構築したもの。
自動車会社ならではのクルマに特化したものや細やかなサービスが可能となってきます。なお、前記の「CarPlay」「Android Auto」を内包したものもあります。

  ● T-Connect (トヨタ)
  ● Volkswagen Car-Net (VW)
  ● Porsche Connect  (ポルシェ)    

以上などがメーカー独自開発のものとなりますが、


特にトヨタはこの分野に積極的で、T-Connectは「トヨタスマートセンター」という自前のデータ処理センターを持ち、T-Connectに対応したナビをネットに接続し、無人・有人のサービスを受けることができます。

ネットとの接続方法はスマホやWi-Fiルータを利用する方法もありますが、
メインの接続方法は「DCM」という専用通信端末を使用したもの。



DCMは専用回線を利用する車載搭載型の専用端末ということもあって、スマホにように乗車の度に接続する必要もなく高速で高機能。

既にレクサス全車には標準搭載されており、2020年までに日米でほぼすべてのトヨタ車にもDCMを標準搭載をするという力の入れようです。

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ビッグデータをどのように料理するか

コネクテッドカーで一番注目されるのが「ビッグデータ」の活用。

行き先が不明で複雑な動きをするクルマという多数の移動体から送られる膨大な情報は従来には無かったデータで、その活用方法が様々な方面から検討されています。

クルマに搭載された各種センサーやGPS・車載カメラなどから、現在位置、速度、ABSの作動、外気温、気圧、天候、タイヤの空気圧、故障部品の有無、等々が多数のクルマからネット上に送られ膨大な情報となり、この「ビッグデータ」を分析・活用することで様々なことが実現可能となってきます。



● テレマスク保険
クルマの挙動から運転者の特性を分析し適正な保険料を設定

● 震災時の通行可能道路の把握
震災時にクルマの走行状況を分析し通行可能道路を把握する
実際に東日本大震災の際に活用されました

● 凍結路の把握
外気温、ブレーキのABS作動状況から凍結道路の箇所を特定。ナビ上に凍結箇所を表示し運転者に注意を促す

● ライドシェアの決済
ファイナンス会社と連携しシェアリング料金を決済する

● 運転者の健康状態管理
運転者の顔認識から運転状況を分析。まぶたの閉じ時間などから居眠り運転・意識喪失を判断した場合は、自動的に道脇へ寄せ停止し同時に病院へ通報する

● 車両の故障予知
クルマの各種センサーから送られる情報を分析し事前に整備実施を運転者に促す

● 事故時の自動緊急通報
エアバッグと連動した速やかな自動緊急通報で人命を救う

● 盗難車両の追跡
GPSを活用したクルマの位置把握。また、遠隔操作でエンジン始動を不可とする


以上はほんのわずかな活用事例で既に実現したものが多数あります。
そして、これ以外にもビッグデータを活用したサービスの創造は続いていきます。

さてメーカー側からみた場合、部品の品質管理や車種ごとの利用状況を分析することで将来の自動車開発への大きなヒントとなっていき、
更にコネクテッドカーはAI(人工知能)とも融合し、完全自動運転へのクルマ社会に繋がっていくのかもしれません。

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