トヨタとスズキが業務提携に向け検討開始 様々な憶測と3社のメリット


2016年10月、トヨタとスズキは業務提携に向け検討を始めると発表しました。

提携検討開始の表向きな理由として、
 ● スズキは先進・情報技術の遅れを感じていた
 ● トヨタは欧州メーカーと比べ仲間作り・標準化が遅れていた

これらをお互いが補完し合うための業務提携といっています。

今回は業務提携の検討を開始するとしたのみで何も具体的なことは決まっていませんが、なぜトヨタとスズキが業務提携を前提に動き出したのか。

様々な憶測が飛び交っていますので今一度整理し、
トヨタ、スズキ、そしてダイハツも含め、この3社にどんなメリットがあるのかを考察してみます。

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提携検討開始となった理由の様々な憶測

 

【憶測①】 スズキはインド市場に保険を掛けた

トヨタが小型車に強いダイハツを完全子会社したことで、今後成長が見込める新興国で勢いを強めてくることは必然。
この両社が本気になって、スズキのメイン市場・インドに攻勢をかけてくるとの危機感から先手を打った。


【憶測②】 敵対的買収の防止策

スズキはVWから買い戻し宙に浮いている株を、トヨタに保持してもらい会社買収を防止したい。

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【憶測⓷】 トヨタグループの規模拡大効果

トヨタはスズキと提携することでグループ規模を拡大し、ステークホルダー(利害関係者)が自社に追従しやすい環境を整えようとしている


【憶測④】 スズキの後継者不足

高齢のスズキ会長。提携検討開始の会見の席で、記者に一線を退く気持ちはあるのかとの趣旨の質問をされた際、まだまだ最前線でやっていくと返答しています。

この会見にスズキ社長が出席しなかったことからも、会長が実権をまだ握っていることがはっきりとしましたが、優秀でワンマンのスズキ会長は後継者の人材不足に苦悩しています。

今後のスズキ自動車の行く末を案じ提携先を模索をしていましたが、古くからトヨタ創業家と深い繋がりを持つスズキ会長は、過去の海外勢(GM、VW)との苦い提携経験から、やはり同じ日本・遠州出身のトヨタこそ信頼が置ける提携先と思ったはずです。

以上、信憑性の有る無しに関わらず様々な憶測が飛び交っていますが、
提携に対するスズキのスタンスとして、ある程度の資本提携はやむなしとしても、会社の独立性は確保する。 との方向性にブレはなさそうです。

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