「全固体電池」でEVは現実的な乗り物に


近い将来、身近な乗り物となることが確実視されているEV(電気自動車)。
このEVの性能を左右するキーパーツは何かというと・・・?

皆さんもご承知の「バッテリー」

現在、EVのバッテリーの主流は「リチウムイオン電池」ですが、
 エネルギー密度が低い(航続距離が短い)
 充電時間が長い
 価格が高い
などが理由で普及は進んでいません。

そんなリチウムイオン電池に代わる次世代バッテリーとして最も有力視、
いや、確実視されているのが「全固体電池」(ソリッドステートバッテリー)です。

現状、この開発を進めていると報じられているのは、
トヨタ、日産、本田、BMW、ポルシェなど。
また、様々なサプライヤーも開発に加わっているようで、
世界的にも研究が進められています。

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そんな全固体電池とは、
リチウムイオン電池の電解質を液体から固体としたもので、
以下の特性があります。

●高いエネルギー密度(航続距離がアップ)
●短い充電時間
●高い出力(加速が良くなる)
●可燃性の液体電解質を使うことが無くなり安全性が向上
●自己放電が低減 
●高い耐久性(バッテリー寿命が長い)

と、従来のリチウムイオン電池の弱点を全面的に克服し、
実用的な乗り物としてEVを進化させる可能性を
全固体電池は持っています。


さて、この中で一番気になってくる点は
「航続距離」と「充電時間」ですが、
具体的にどの程度改善されるのでしょう?

航続距離は現状の2倍以上(約400~600km?
急速充電気を使うと数分で80~90%まで充電可能

と、目されており、
ガソリン車と比べても遜色ない航続距離・充電時間が確保でき、
EVが現実的なものに見えてきました。


さて、そんな全固体電池の開発は今、どの程度なのかというと・・・
 ● 固体電解質の材質が確定できていない
 ● 安価に生産できる量産体制が確立できていない

といった状況で、実験段階では良好な結果は出せているものの、
実用化には今一歩・・・
いや、今二歩といったところ・・・


こうした中、全固体電池の開発に積極姿勢をみせているのが、
全世界販売台数で1,2位を争うトヨタです。



トヨタは全固体電池の特許出願件数がトップ。
2020年前半には全固体電池の実用化を目指すとしており、
各サプライヤーとも共同で研究を推し進めています。

FCV開発に傾倒し、遅れを取っていたかのようにみえた純EV開発に、
積極姿勢を見せるようになったトヨタ。

このような背景には、
全固体電池の早期実用化に自信が持てたことが一因かもしれません。


ガソリン・エンジン車の販売禁止が欧州各国から表明され、
にわかには信じがたい強烈なEVシフトでしたが、
「全固体電池」の実用化次第では、あながち絵空事ではないかもしれません。

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