4WSのクルマ。後輪はどっちを向くのが正解だと思いますか?


さて、あなたに問題です。

今まさに4WS(四輪操舵システム)のクルマがに曲がろうとしています。

ではその時、後輪はに向きますか? それともですか?




【正解】 左と右 どちらでも OK!!


ちょっと意地悪っぽい問題で申し訳ありませんでしたが、
実は後輪がどちらを向いていようが、前輪が向いた方向へクルマは曲がります。


とは言うものの、
後輪はいかなる場面でもどっちを向いてもいいかというと、
そうでもなく
、一般的には以下のような設定に4WSはなっています。

低~中速域:後輪は前輪と逆の方向(逆位相)
中~高速域:後輪は前輪と同じ方向
(同位相)




ちなみに、逆位相と同位相が切り替わる速度はメーカーにより様々で、
逆位相は40㎞以下までで、それ以上の速度では同位相とか、
逆位相はなんと100㎞までやっちゃいます! なんてのもあります。

また、後輪の操舵角は最大でも5°程度とわずかですが、これもメーカーにより様々。この辺のさじ加減はメーカーさん次第といったところです。


では、一番気になる4WSがハンドリングへ与える作用とは・・・

●逆位相はクルマの回頭性を上げ、低中速時の旋回能力を向上
●同位相はクルマの回頭性を下げ、高速走行時の安定性を向上

となります。

これをちょっと理解するにあたり、
テーブルに置かれたペンをに回す場面を想像してみます・・・


上先端をに押してやるとペンはクルと左回転。

この時同時に、下先端も軽くに押し出してやると左回転が速くなる【逆位相】
逆に軽くに押し出すと左回転は遅くなる【同位相】


これからもなんとなくわかるように高速の車線変更では、
間違っても大きな操舵角で逆位相になんかしちゃいけない ・・・
(高速スピン 必須)


以上、ハンドリングの側面のみからみてみましたが
これを含め4WSの特徴をまとめてみます。


逆位相では・・・

●旋回性が向上する
低中速域できびきびしたコーナーリング

●最小回転半径が小さくなる
小回りが利くようになるので大型車にはありがたい

●ステアリングの操舵角が少なく済む
運転が楽ちんに

●内輪差が解消される
巻き込み事故の防止

●クルマの後方が外へ膨らんでしまう
駐車時など今までと違う軌跡となるので要注意

同位相では・・・

●高速車線変更時に安定する
レーンチェンジする時、横方向に滑るように移動


同位相ではこれと言って弱点はみつかりませんが、
逆位相では低速でのクルマの軌跡が今までとは異なるものとなり、4WSが出始めた当初は違和感を感じることが多くデメリットばかりが目につき、4WSが広く普及することはありませんでした。


しかしながら最近、欧州の高級車を中心に4WS復活の兆しとなっています。

最近のクルマは大きくなり過ぎて小回り性がほしくなったのか、
高速道路のスピードが高い欧州の交通事情なのか、
理由は定かではありませんが、

電子制御の向上で違和感の少ない4WSになってきたのに加え、
4WSの走行性能の良さが見直されてきたのが本当のところなのかもしれません。
 

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